≪ 第47回 ≫
ボディビルダー盛監修8×3ローイング検証



ベントオーバーローイング

私 津田は、2010年の北海道ボディビル選手権大会が6位という不甲斐ない成績に終わったため、トレーニング内容を再考して、一応 頑張っております。

まず トレーニングサイクルを見直しました。今まで各部位 週1サイクルでしたが、これを強化したい部分のみ 週2サイクル にしました。その代わり8×3法の原則 『1部位3セット×2種目まで、サブ種目はスロトレで』 に沿って、オーバーワークにならない様にやって来ました。

ただし、肩部だけは 前・真ん中・後ろ と3ヶ所ありますので、バックプレス、サイドレイズ、リアレイズと3種目です。 あと、背中も チンニング、ローイング(シーデットローか ベントロー)、そして 下背部で デットリフト の3種目です。デットは軽めでやっています。

盛監修の8×3法の真骨頂は、何といっても 『背中のトレーニング法&理論』 だと思います。広い丸々した広背筋を造りあげるのは、全日本クラスの選手でも難しい様です。 須江選手(2009日本ボディビル選手権準優勝)とか、田代選手(2001〜2004日本ボディビル選手権優勝)位ではないでしょうか? 今年、日本チャンピオンになった鈴木選手や、昨年度チャンプの合戸選手も、背中の広がりに関しては決して完璧とは言えません。後ろで見えない部位だけに、それだけ造りあげるのが難しい部分だと思います。

盛さん(2007北海道ボディビル選手権優勝・現JBBF公認指導員)の背中は見事だと思いますが、それは盛氏自身の8×3理論によるものなのでしょうね。盛氏は全盛時にはベントローイングで150キロでやっていたそうです。

その盛氏のローイングは、肩甲骨をしめながら引き、可動が弧を描く様な軌道になるとの事です。

でもやってみると意外と難しく、僕には中々できませんでした。50キロ位でしたらかろうじて、それっぽくローイングできましたが、少しでも重くなると、どうしても弧を描く様な軌道にならず、まっすぐな軌道になってしまいます【※イラスト左側参照】。 背中への意識もあまりできません。これはバーベルの重さ(重り)というものが、どうしても重力の関係上、真下に作用するからだと思います。

そこで色々と考え、ある日、サブのスロトレで試しにケーブルマシーンでの ベントローをやってみました。 そうすると、背中に意識集中ができました。弧を描くような軌道にもなっていた感じがしました。重さをアップさせても大丈夫でした。 これは考えるにケーブルを使うことにより、ケーブルに引かれる『張力』、重りの『重力』、そして 僕の引っぱる『引力』の三者が、微妙な感じで作用しあうからではないかと思います【※イラスト右側参照】

バーベル だと盛式をあまり意識し過ぎると、バランスを崩し、後ろに倒れそうになってしまいます(僕の場合は…笑)。 でも ケーブル だと、ワイヤーによる『張力』が働く事で、バランスが崩れるのを抑止してくれ、盛式の引く動作に専念できるからではないかと思っています。

まあ、バーベル か ケーブル かは、これからも試行錯誤で検証を重ねて参りたいと考えております。


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